今朝発表された10~12月期のGDPは、年率6.3%減で5四半期ぶりマイナスとなったわけであるが、各社8時50分と同時に、「5四半期ぶりのマイナス成長」と速報が流れた。
当然、事前予測もマイナスであったことから、このテロップはその事前に縦鼻されていたことは間違いない。10-12月期と言えば、消費増税の影響から、家電や大型消費への反動が、当然意識されていたわけで、何一つ驚くことはないのですが、今回はその後の反動消費が見込まれないことが、通常の景気の踊り場とは大きく異なるだろう。
次の1-3月期GDPの見通しとして、当然ながら新型コロナウィルスの影響から大幅減となろうが、深刻なのはここからの回復見通しが全くつかない点である。
例えば、2月17日より中国のトヨタ自動車工場の稼働が発表されたが、そこに従業員が完全出社しているわけでもなく、また部品供給が間に合ってないばかりか、生産をしても出荷できる体制にないというのだ。また、出荷できたとしても、その後の消費に陰りがある中で、負の連鎖の入口に差し掛かっているような状況なのである。
次に、2四半期マイナス成長が確実となれば、アルゴリズム的に買ってきたいわゆる「パウエルプット」的なゴルディロックス相場買いには終止符が打たれるか、または日本市場がヘッジ市場として扱われる可能性も高く、注視しているところである。
新型コロナウィルス問題で、政府は、「不要不急」の外出は慎むよう呼び掛けているが、これら関連の銘柄群、東京ディズニーランドを運営する4661OLCなどには、景気減速、インバウンド減、国内需要減とトリプルパンチの長い冬が続きそうである。
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