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銀座の歩行者天国閑散、新型肺炎でどうなる世界景気、日経EPS

20200211銀座歩行者天国

2020年2月10日の日経EPSが1621.22円と、国内上場企業の2020年3月期見通しについて大幅な減益が鮮明となってきた。また、2月10日には、金融庁が、決算など有価証券報告書の提出期限を、新型肺炎の感染拡大の影響で特例処置として、延期を容認することを東京証券取引所とともに発表した。

新型コロナウィルスの死者数が2月11日時点で1000名を超える中、終息の見通しはつかず、製造業を中心に企業活動への影響が大きく出ている状況だ。この影響は、国内製造業についても部品調達が出来ないとして、日産自動社が九州工場の稼働を一部で止めるなど、世界中での影響が懸念されている。

また、建国の日(祝日)2月11日の銀座の歩行者天国(写真BコミさんのTwitterより引用)は、閑散としており、これから製造業から小売業等への影響、さらに高い外国人観光客の消費が地価を支えてきた不動産業までにも懸念が拡大している。

過去、需要が一時的に伸び悩んだ際に、過当競争が価格低下を招き、世界クラッシュとなったオイルショックなどの例は多数があるが、今回も日本製鉄の高炉停止による4400奥円の赤字や、建機の伸び悩みによる日立の2度目の下方修正、中国市場で不振のフジクラの8年ぶり最終赤字など、予断を許さない状況だ。

SBI証券、あかつき証券の金融商品仲介業を行っている株式会社アイエルアイパートナーズ執行役員の大原氏は、弊社の取材に対し、「米株高を背景に株価をキープしている主力株には、それなりの中期ショートを注視とした投資妙味が高いとみている。」としている。

2021年3月期の日経EPSについて、2019年12月末の1647円を基準に、2019年11月末から2020年1月末の減益幅の1.6%に終息時期を鑑みた場合、仮に8%減速となれば1515円程度まで下押しの可能性があり、十分に分析と対策が必要だろう。

株式会社アイリンクインベストメント 岩本壮一郎

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