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米テスラ株の適正価格は、10ドルか7000ドルか

テスラ株価

2020年2月3日のNY市場で、最も話題となった電気自動車(EV)テスラ社の株価に注目したい。3日の引け値は、前日比129.43ドル (19.89%)高の780.00ドルとなった。

同社について、モルガンSが最悪のケースとして、株価10ドルもあり得るとレポートしたのは、昨年5月の事だ。その後、2019年10月23日に発表した2019年7~9月期決算の黒字転換から株価は一本調子で上昇し、同日終値(254.68ドル)から約3倍となった格好だ。

つい先日、500ドル突破や、独フォルクスワーゲンの時価総額を上回り、自動車セクターでの時価総額で世界2位となったばかりであるが、さらに株価は1.5倍となったのである。

またここに来て、2020年1月31日には米運用会社のARKインベストメント・マネジメントが目標株価を7000ドルに設定するリポートを出したことが話題となっている。

果たして、テスラ社の適正株価は、いくらなのか。

ここで抑えておきたいのは、同社株の需給である。そもそも「アナリストの説明できない相場は面白い」という格言の通り、株価というものはファンダメンタルズで動くものではない。つまり、金の流れである。この資金の流れこそが、株価結締の最大材料であるのにかかわらず、投資家はどこかファンダメンタルズやテクニカル分析に没頭しがちである。

ここで、注目すべきは、2020年1月15日時点の発行済み株式数の14%にのぼる信用売り残だ。今のマーケットを支配しているのは、いくらでもいいから買戻しをしなければならないバブル相場特融の損失覚悟のストップロス買戻し断続的に入っていることにほかならず、つまりは、下落信者が焼き尽くされ地獄の買戻しを行ったところが、高値のひとつの目安となろう。

次に、この資金が流動的に物色の矛先を変えて来るのか、わたしはここをウォッチしている。いづれにしても、上下で大きく利益を狙える躍動感ある2020年相場には、期待大である。

株式会社アイリンクインベストメント 岩本壮一郎

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