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日経平均大幅上昇の背景にGPIF、NY株上昇に中国の影

GPIF

2020年2月6日の日経平均終値は、500円超える上昇により23,873円で大引け。この価格は、新型肺炎で急落する前の水準に大きく値を戻したこととなる。市場では、新型肺炎への警戒後退と後付け解説がされているが、実際には何が起こっているのか。

まず、NY株の好調推移から解説すると、その背景にあるのは、中国人民銀行が2日に発表した3日の公開市場操作(オペ)による1兆2千億元(約18兆7千億円)の資金供給がある。1月31日金曜日のNY株が急落したことを受けて、その影響が3日の上海市場に波及する前の2月2日に発表するなど、株式市場を意識したオペであったこと、またその規模が前例のないほど大きなものであったことが、世界の資金供給となったのだ。

そして、次に注視しているのが、いわゆるクジラといわれる世界最大級のファンドGPIFの動きだ。先月のマーケットで、年金の外債買いのうわさが絶えなかったが、今週のマーケットにおいても、強烈に円売りドル買い、アジアを中心とする外債買いオーダーを入れていたという観測があるのだ。

今後、新型肺炎問題で、実体経済への影響が懸念される中で、株式市場はまた過剰流動性という麻薬を討ち続けているような状況ということである。このマーケットの支配者は誰か、毎度のことであるが、市場への麻薬注入を自己的に辞めることは出来ないのだろう。

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