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コロナショックの次は信用収縮ショック!?いま世界で起こっていること

リーマンショック

感染者数をカウントしても意味がない!

世界中の株価が大きく落ち込み、日本株だけが戻りが鈍い分析や、その他個別株の分析により、ショートで大きく顧客利益の最大化に努めてきました。

しかし、市場には、「待てば海路の日和あり」「弱気になりすぎないように」「耐え忍ぶ時」「弱気になる場面でない」といった初心者トレーダーを煽るようなデマ(リーマンの時は、債券は売られなかったなどといったデマ)に基づいた発信も存在します。このような情報を発信する発信元が、ブログランキング上位ブログであるなど、もし仮にこのデマに基づいた分析を信じて投資をしている方がいたら、本当に大惨事ではなかろうかと、ひとりの金融分析者&トレーダーとして、危惧しているところです。

そこで、本日は市場では何が起こっているのか、プロの視点で書きますので、最後まで是非ご覧ください。

まず、2月当初から世界の株式が大きく落ち込んだ要因ですが、これは言うまでもなく新型コロナによるコロナショックです。欧州、米国等で、対岸の火事とされてきた武漢肺炎が、世界に飛び火してきたことから起こった株式への換金売りが主軸でした。

一方、このところの株安の要因は、当初とは異なる点に皆さんはお気づきでしょうか。

コロナより怖い資金調達ストレス?

2007年サブプライムの問題は、2008年の金融危機をもたらせたその要因を、今こそ意識しなければならないのではないかと思うのです。それは、信用収縮です。つまり、金融経済についてのみからの見識として、コロナショックは、次の金融収縮へとステージが格上げされつつあると分析するのです。

まずは、こちらのチャートをご覧ください。こちらは、信用と資金調達のストレスが新たなに現れていることを示すものです。LIBOR OISスプレッドの高止まりが持続した場合、金融危機に陥る可能性が高まります。

順序が逆になりましたが、このブログを読んでいる賢明な投資家の方には、「信用収縮」とは何かを学んでいただきます。そして、何が正しい情報で、何の情報を得るべきかを考えていただきます…RANKING

信用収縮とは何か?

1、信用収縮とは、融資枠の縮小、または銀行の融資条件の急激な厳格化、という現象です。そして最も厄介なのが、日銀やFRBなどのいわゆる中央銀行が決定する、公的金利によってその操作するものであるのですが、リーマンショックのような金融危機的な状況に陥った場合、公的金利と無関係に融資枠が縮小するなど、金利と融資枠との間の明瞭な関係が失われることがあります。つまり、金融政策だけで抑え込めない可能性があるということ(歴史的事実)!ここがポイントとなります。

2、信用収縮がなぜ起こるのかというと、その背景に、不注意で不適切な融資の継続によって不当な過剰流動性が高まり、「資産市場が膨らみすぎた場合」に、その反動として起こります。現在は、リーマンショック後続いた世界の異常低金利によって、正にこの状況になると思われます。(世界債務は過去最大で2京8000兆円で世界GDPの約3倍)

3、一旦、信用収縮が起こると、投資家は投資先のデフォルト懸念から、資金の質への逃避を加速させ、一時は債券などに資金が向くものの、さらに悪化するとあらゆる金融商品が同時安となり、現金化されることで収束するというのが経験値からの流れです。これがバブル崩壊の流れで、歴史はこれを繰り返してきました。航空会社のデフォルトや、今日出て来たレバノン国のデフォルト、これらが何を示しているのでしょうか。また、通常は質への逃避先となる金価格の先日の暴落も興味深い動きです。

いま世界で起きていること

当然、今回の下げが信用収縮につながり、プチ信用収縮となるのか、大きな信用収縮が起こるのかは、誰にも分かりませんが、この一連の流れを考えて今の相場を分析すべきであると思います。

※世界の債務と、NY金融市場の債務問題の詳細は、アイリンクインベストメントレポートに書いた通りです。詳細は割愛しますが、詳細を見たい方は、リンク先より

さて、今出ている兆候を紹介して、今日の記事を終わりたいと思います。これらの分析によって、これまで1月には、コロナショック第1ステージとして、VIX指数、マスク関連の買い助言を行い、また航空機関連、旅行関連、小売り関連、サプライチェーン関連の売り助言を徹底的に行ってきましたが、それらの利益確定助言を行いつつ、金融危機に備え金利に敏感な保険セクターと、原油に敏感な商社を売りで参戦しているところです。また、当然、時々のヘッジ買いを助言しているところです・・・RANKING

まず、こちらのサウジアラムコの株価チャートをご覧ください。

これまで投機筋の投資対象ともなっていたWTI価格が大暴落。この影響から、先日IPOしたサウジアラムコが大暴落。この状況で投資家が連想しなければならないのは、サウジアラビアの政府系ファンドが投資している世界中の優良銘柄への換金売りでしょう。また、1バレル40ドルを割ることは、米シェールガスの採掘コスト割れとなる可能性も出ていることから、さらに原油安が進めば、関連設備投資も冷え込むばかりか、米雇用等、消費等への影響も必須と考えます。ハイイールド債のデフォルト懸念も出ている状況です。ここから連想して、狙いに行く銘柄とタイミングは顧客のみの情報とします…RANKING

次に、こちらのチャートをご覧ください。

これは世界の中央銀行のバランスシートのGDP比を表しています。最も余裕がないのは、白チャートの日銀です。さてこれが示すものは何でしょうか…続きはブログランキングで(笑) 明日も顧客資金の最大化を。

株式会社アイリンクインベストメント 岩本壮一郎

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